短時間正社員システムと副業ワーク

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安定と自由をつなぐ、新しい働き方――短時間正社員システムと自宅ものづくり副業

働き方の多様化が進むなかで、注目を集めているのが「短時間正社員システム」と「自宅でものづくりを行う副業ワーク」である。どちらも、従来のフルタイム一択の就労観から一歩離れ、生活と仕事のバランスを取り直そうとする動きの中で生まれてきた選択肢だ。

短時間正社員とは、フルタイムよりも短い労働時間で働きながら、正社員としての身分と処遇を保障される雇用形態を指す。1日6時間、週30時間前後など企業ごとに設定された勤務時間で、期間の定めのない雇用が基本となる。社会保険への加入や賞与・退職金の対象となる場合も多く、賃金はフルタイム正社員を基準に時間比例で設定されるのが一般的だ。背景には、育児や介護、治療と仕事の両立支援、高齢者や専門技術者の継続就労、非正規雇用からのステップアップ、人材定着といった目的がある。雇用の安定性やワーク・ライフ・バランスの確保といったメリットがある一方、導入企業がまだ限られていることや、昇進・評価の道筋が見えにくいという課題も残されている。

一方、自宅でものづくりを行う副業ワークは、自宅を作業拠点として手仕事や加工、制作の技能を活かし、収入を得る働き方である。縫製や編み物、アクセサリー制作、木工や革製品、陶芸といったクラフト、部品組立などの内職的加工、さらにはオリジナル作品のネット販売まで形態は幅広い。場所の自由度が高く、自分のペースで作業でき、初期投資が比較的少ない分野も多い点が特徴だ。技能や経験がそのまま価値になることは大きな魅力だが、収入が不安定になりやすいこと、納期や品質管理を自ら担う必要があること、本業の就業規則や税務対応への配慮など、留意点も少なくない。

この二つを組み合わせた働き方は、安定と主体性を両立させる可能性を秘めている。短時間正社員として一定の基盤収入と社会保障を確保しながら、自宅でのものづくり副業によって技能や関心を発展させていく。高齢期やセカンドキャリアにも適応しやすく、技術継承や地域の小規模産業との親和性も高い。

短時間正社員システムは「安定と柔軟性を両立する雇用」であり、自宅ものづくり副業は「技能と主体性を活かす働き方」である。両者を無理なく組み合わせることで、生活に根ざした、持続可能な就労スタイルが少しずつ輪郭を帯びてくる。ー(株)神奈川マイショップ担当ー

 
 

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